プロフィール

烏野猛

Author:烏野猛
介護事故裁判やリスクマネジメントの講演には定評があり、これからの社会保障や、社会福祉をめぐる「年金」「医療」「介護」の将来予測については、全国からの講演依頼があとを絶たない若手研究者。
2000年の介護保険制度導入後、介護業界での規制緩和に対抗するスタイルで福祉リスクマネジメント研究所を設立。「社会保障法」「社会福祉法制」の専門家であり、「福祉・介護」と「法律」の両方がわかる研究者。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード

認知症という病から解放された後に残るもの…

 元東京高裁部総括判事であり、ロッキード事件の裁判長を務めた当時78歳の弁護士が殺害された事件で、東京地検は昨日、殺された弁護士の81歳の妻を認知症による心神喪失状態だったとして釈放しました。

 これもまた悲惨というか、何とも言えない事件です。
 
 認知症に関する初の報告書としてWHO世界保健機構は、世界で認知症患者が毎年770万人ずつ増え続け、今から約40年後の2050年には、我が国の人口以上の1.5億人が認知症患者になると予想しています。

 ですが世界の医学界は、エイズ、ガンに続き認知症の治療を国家規模で進めています。となると、遅かれ早かれ認知症に関する特効薬が生み出されると思います。

 誰もがボケておらず、自尊心が保たれた年寄りがいるという社会です。
 
 しかし、私たちは認知症になるという恐怖感から解放されると同時に、認知症患者から人間の尊厳を紡ぎだす、という大変な試練ではあるものの試されることによる強さや愛を経験する機会を失います。

 オヤジが死んではじめて、ボケた老人が何を怖がっていたのか、何に怯えていたのか、少しだけ正気に戻った時であるのに気づかず、ボケているものと思い込みまるで人間扱いをしなかった愚かな自分に気づかされましたから。

―なぜ、救えなかったのか…

 今日は、オヤジのショートの帰り、最後に私の手を握ってくれた日から一ヶ月が経ちました。
 つまり、葬式から今日で3週間が経ったということです。
 何だかもう何年も経ったかのような感覚ですが…。

 あの東日本大震災での惨事で、親や家族を突如として亡くされた方の想いを考えると、断腸の思いです。
花が咲き、緑が綺麗で風が気持ち良かった…。すべての記憶と感覚が、震災前の幸せだった光景を思い出させているのかと思うと、時間薬などでは済まされない悲しみがあるんだと深く考えさせられます。

 「―なぜ、救えなかったのか…」

 これは私にとって究極の問いかけでした。
 「―でした…」という過去形ではなく、いまでも続いている問いかけです。 
 同じように大津波に襲われ、すべてが流されてしまった地域にあって、全滅してしまった施設と、多くの利用者と職員が生き残った施設と…。
 その違いが何にあったのか…。

 昨年度からはじまった厚労省研究補助事業のなかでも、「―なぜ、救えなかったのか…」の答えを導き出す作業だったと思います。被災施設と受入施設、行政の連携、そして生き残った介護スタッフの悲哀と苦しみの聞き取り調査の中で「―なぜ、救えなかったのか…」を分析することが、私の課せられた大きな役割であったように思います。
 ですが、調査をする中でも、誰かに聞いたところで、「−救えなかった理由…」を明確に判断し答えを提示してくれた人は誰もいませんでした。

 私もそこまでストレートに聞くことに大きな躊躇いを感じていたからこそ、誰にも聞けはしなかったんです。同じ調査員とあとでアルコールが入ってからの時間であっても、互いにそのことだけは話しを避けていたようにも思います。

 宮城県内にある七十七銀行女川支店の解体工事が今月からはじまったようですが、どうしてここの解体にこだわるかというと、東日本大震災時、2階建ての支店の屋上に13人の行員が避難しましたが、全員津波に流され奇跡的に1人だけが救助されました場所だったからです。

 女川支店は女川港まで約100メートルの距離にあるところですが、歩いて3分ほどのところに高台があるわけです。同じように女川港から100メートル圏には仙台銀行や石巻信用金庫等の他行がありましたが、職員を高台に避難させ、店に止まって亡くなった行員はいないということでした。
 緊急時の災害等対応計画でも、津波の時の避難先として指定避難場所か支店屋上があげられていました。
 このどちらに避難するかは、支店長の判断に委ねられています。

 皆さんもご存知の通り、児童と教職員84人が亡くなった(行方不明者も含む)石巻市の大川小学校でも、緊急時の避難に際してジャッジの遅さが悲惨な結果を生みました。

 判断の是非だけは、あくまでも後からの結果論でしか語れず、超法規的、マニュアルとは全く違う対応をとったところが生き残ったケースも多く報告されていました。

 「―なぜ、救えなかったのか…」 通り一遍な答えはありませんでした。

 ですが、日頃の、そう日常でのリスクに関しての認識が高いところほど、より行動が迅速であり、その行動に根拠があったことだけは確信できました。

 今朝も、朝の8時過ぎに緊急地震速報がラジオから流れ、関東で震度3の地震が伝えられました。
 「―無数の…」、「―散乱…」という表現でしか言い表せなかったご遺体に対し、一つひとつに親がいて、また子がいて、守るべき何かがあって、そして笑顔があった人々であることを忘れてはならないと改めて思いました。
10年後も立っていられる資格 ケアリスクマネジャー認定資格講座開催

Face Bookに登録したものの翌日アカウント解除した訳…

 皆さんには本当にご迷惑をおかけしましたが、Face Bookからお友達として皆さんに連絡させていただきながら、翌日朝一番でアカウント解除してしまい、ごめんなさい。

 「先生、Face Bookに登録してないんですか…」とゼミの学生に冷ややかな目をされたこともあり、ケアリスクマネジャー協会のホームページを作ってもらった製作会社の方にも相談し、またFace Bookに慣れている教え子なんかにも教えてもらい、SNSというのを経験するために登録したんです。

 「先生は、名前も変わっているので、絶対にFace Book向きだと思います…」のある学生の一言で決めたような気もします。

 ですが、名前と大学名だけを登録し、「そろそろ寝ようかと…」思った瞬間、パソコンからはメールが来たサインと、なんと携帯にもFace Bookからの「ようこそ!!! Face Bookへ!!!」のメールが…

 「―なぜ、携帯にまで…携帯のメールは登録していないのに…」また、パソコンの方からは登録をしたメールから送った方がFace Bookに登録されている場合、自動的に連絡というか、Face Bookから接続をしているんでしょうね。

 「これは…まずい…。個人情報が、簡単な同意書への合意だけで、ここまでいとも簡単に…」

 イソップ童話の「すっぱいブドウ」のように、「Face Bookで友達を見つけなくても、私を探したい人はきっと探し出せる…はず…」という負け惜しみで、登録を解除したまでです。

 みなさん、あしからず…!!! 

ケアマネ、社会福祉士にもう一つの上位資格を!!

声が出ない…という恐怖

 タイトルだけでは分かりにくいかもしれませんが、岐阜県中津川市の市議会議員が咽頭ガンのため、声帯を切除した関係で発生が困難になり、市議会で代読をと申請したんですが認められなかったために裁判にまで至ったケースです。

 昨日の名古屋高裁判決でも市議会の対応を「違法」としました。
 
 議会側はパソコンの音声変換ソフトによる発言を認めましたが、本人としては代読を希望…。

 この点については、「市議会が議会での発言を保障しなかった」点を違法としたもので、「障害者の自己決定権を保障」する論理ではありません。
 この判決をみるとなぜここまでトラブったのかが分かりませんし、このトラブルが「障害者の自己決定権」を論点とすべきなのかも個人的には疑問なところです。

 ですが、声帯を切除して声が出ない、ということを想像すると、私もゾッとしますね。議員も教員も弁護士も「話してナンボ…」の商売ですから、声が出ないというのは考えただけでも恐怖です。

 自分のなかでは、定年退職後、大きな図書館の横に引っ越して、朝から夜まで本を読んで過ごしたいと思っていますが、「いま、声が出なくなったら…」、きっと大学の教員としては不適格となりますから退職しなければならないでしょうね。となると、「目指すは作家」ですね…!!! 
ナンチャッテ―!!! 
大災害時の危機管理 ケアリスクマネジャー認定資格

やはり控訴したか…

 民主党・小沢元代表が政治資金規正法違反の罪に問われた裁判で、検察官役の指定弁護士が昨日、東京地裁の無罪判決を不服として控訴しました。

 個人的には「―やはり控訴したか…」という感想です。

 「―控訴して、勝てる見込みは…???」と、当然のことながら検察側は考えたでしょうし、控訴して勝てる新たな材料が見つかるとも思えない中での第2ラウンドです。

 一方、小沢さん側にしても、「―ヤバいな…」という思いは隠しきれません。あの判決文をみると、どう見ても有罪ですもの!!! 

 以前のブログにも書きましたが、私も最高裁まで闘った経験者としては、今回の小沢氏の裁判には、小沢さんが確実に勝てる決定打が何一つないということです。ですから、この勝負、小沢さんの負けですね。

 高裁での逆転敗訴となれば、最高裁では確実に負けます。最高裁は憲法訴訟ですから、今回の論点では高裁判決が確定的なものとなります。

 こりゃ、勝負は分からないですが、小沢さんが勝てば、検察の地位は這い上がれないほど完全に堕ちますし、検察が勝てば、威信の回復と小沢さんの政治家としての死亡宣告となるわけです。

 ニュースでもある芸能人が、小沢さん事件の控訴の一報に「ちょっとガッカリ。なんかすごい力が働いてるんじゃないスかぁ」というコメントに思い出したことがありました。

 今からもう何年前になるでしょうか…? グッドウィルグループ代表で、コムスンの創業者だった折口会長が東京都からの監査で名前貸しケアマネの存在を指摘され、指定取り消し事件があった後に六本木ヒルズの最上階にあった会議室で話をする機会があったんですが、そのあとの派遣労働者問題に続く事件についても「―ものすごく大きな力が働いているような気がする…」と言ったのを…。

 明日は愛知県一宮市で講演です。お近くの方は「烏野の紹介です」といって頂ければ入れると思います。

 テーマは『震災から1年 尾張地区での震災時対応』と題して、非常事態に対する心構え、想定される事態に備えて整備すべき事項等についてです。

 日時 平成24年5月11日(金)13:30〜(約2時間)
 場所 一宮地場産業ファッションデザインセンター
 (一宮市大和町馬引字南正亀4−1 0586−46−1361
大災害時のリスクマネジャー認定資格