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烏野猛

Author:烏野猛
介護事故裁判やリスクマネジメントの講演には定評があり、これからの社会保障や、社会福祉をめぐる「年金」「医療」「介護」の将来予測については、全国からの講演依頼があとを絶たない若手研究者。
2000年の介護保険制度導入後、介護業界での規制緩和に対抗するスタイルで福祉リスクマネジメント研究所を設立。「社会保障法」「社会福祉法制」の専門家であり、「福祉・介護」と「法律」の両方がわかる研究者。

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やっと師走らしくなりました…!!! 

今年の異常気象のせいなんでしょうか? 
12月に入ってもまったく寒くなかったのが、この週末でやっと冬っぽくなってきました。
今年一番の寒気がやってきた、ということらしいですから。

ただ、北海道や東北北陸の日本海側では、大雪に見舞われていますから、ご自愛くださいませ。
暖冬と言われながらも、今年2月の福井市を襲った大豪雪のようにならないとは、誰も予測できないのが自然の怖さ、というものです。

これからは豪雪に備えないといけませんが、いずれにせよ注意しなければならないのが停電です。
そして停電による断水にも備えが必要です。

停電と断水への備えを万全にお願いします。

介護現場で働いている仲間にとっては、停電と断水を前提とした介護技術や工夫が、求められているんだと思います。

今週は、全国の取り組みで大規模災害に備えたD-WAT研修が福岡で実施されます。昨年に続き、2期生の誕生となるわけですが、来年も大きな災害が予想されます。
大規模災害の予想、と一言でいいましても、これまでの災害をイメージしたものではなく、質量、そして現れ方も、「こんなの初めて…」というものだと思います。

つまり、過去の災害の教訓がなかなか活かせないほど、災害の形状や出現が変化している、ということです。

来年は、より防災備蓄品の開発に力を入れて、介護に携わる専門職の英知を結集し、いいものを作りたいと思っています。
みなさんにもお声をかけますので、是非、力を貸してください。

D-WAT研修

迷い、揺れる、ということ…

先日、深夜に車で帰る道すがら、ラジオから流れてきた歌声が心に沁みました。
歌の歌詞がどうこう、というのではなく、その歌声でした。

手嶌葵さんという歌い手でした。

改めて歌詞を聴くと、「…明日を描こうともがきながら…人は迷いながら、揺れながら歩いてゆく…」という歌詞に、「―ホンマ、そうやわ。その通りやわ…」と深く納得。

学生に、この話をすると、「―私なんか、このフレーズが流れてきただけで、泣きました。」というではありませんか…。

人を数分間のうちに、泣かせるなど、よっぽどの芸人でなければできないことです(この場合の芸人は、噺家か漫才でのオモシロ泣きというやつでしょうけど、さすがに2分そこそこでは泣かせません。絶対に無理です…!!!)。

声量があり、爆発的な勢いで歌う歌手も、それはそれでパワーをもらえますが、囁くような歌声の、それも心に沁み入る声とは、まさに彼女の声なんでしょう。
日頃、災害に関するトラブルや、介護事故に関する裁判、過度なクレームの相談等、殺伐とした荒涼な地に木の苗を一本ずつ植えていくような仕事のなか、この声は心に沁みました。思わず高速道路の路肩帯で車を止めてしまったくらいでしたので。

「…人は迷いながら、揺れながら歩いてゆく…」

この言葉だけを私がいえば、忘年会シーズンです。歌のタイトルも、♪千鳥足だよ、人生は♪となるところなんでしょうけど。

さて、このフレーズから、いままさに…迷いながら、揺れながら…の方もいるでしょう。
私の場合、若かった昔を思い出しながら、「―よく迷った。―よくフラフラした。」と思い出に浸っていました。
すでに50を過ぎたオッサンですので、いまは、迷いや揺れはありません。

えーかっこして言っているわけではなく、この年になると、迷うほどの選択肢は既になく、いま正しいと思っている道を迷う余地もないくらい驀進するしかできませんし、猛スピードで驀進しているがゆえに、揺れることもないわけです。揺れて倒れるのではなく、道が間違っていたとしても、大衝突し、ガードレールの方が大破し、道を突き破って、その勢いで道を作っていく、くらいの走り方でないと、この乱世、人に教えることなんかできませんから…。

ある意味では、迷いや、揺れる、ということは、まだ崖っぷちに立っているわけではなく、選択肢がある、ということなのかもしれません。例えその道を選ばなかったとしても、とうざは生きていけるくらいの余裕があるのではないかと…。

7年前のあのとき、本当の崖っぷちを経験した福島県老施協と顧問契約を締結することができました。
今年の夢の一つが叶いました。クリックして見て下さい。→福島県老人福祉施設協議会

さて、今夜も迷いながら、揺れながらの♪千鳥足だよ、人生は…♪です。 忘年会、突入です!!!

11月11日 介護の日にちなんで

11月11日は介護の日です。厚生労働省が、「いい日、いい日」のゴロから、制定したようです。

今年は、この介護の日にちなんで滋賀県社協で話をする機会を得ました。数百人の介護に従事する若者に対し、「介護の仕事を続けていく上で、元気が出る話を!!!」というご依頼だったものですから、これからの介護の可能性を目いっぱいお話してきました。

記念講演が終わり、車に乗ろうとすると、ぞろぞろと教え子たちが集まってくれたのにはとても嬉しく、そして感謝の想いが込み上げました。滋賀の大学でお世話になって、はや20年近くが経ちますから、教え子の数は数え切れず、また昔の教え子たちは、私が大学に赴任した時の年齢をはるかに超えた者も多くいるわけです。

卒業してから一度も会ったことがなかった教え子からも、「卒業してから、ずっとこの仕事を続けてきました。」と名刺交換をしながら語ってくれた時のじーんとくる喜びは、何にも代えられぬ幸せな時間でした。

私自身、これからも頑張らねば…、と思うひと時でした。彼らの守護神にならないといけませんからね。

介護の日

おそらく共和党の勝利に…

選挙の予測ができるほど、芸達者ではありませんが、アメリカ中間選挙では、共和党の勝利に終わると思います。
よく、メディアでも「隠れトランプ」の動向が、票に影響する、といった表現がなされますが、まさにそうなんでしょうね。

移民問題を一つの例にとっても、彼らの悲惨な環境・状況には同情すべきものがあり、彼らの人権や社会保障も考慮すべき、とは皆が思っていながらも、またそのような表明が、善人に思われるキーワードであるがゆえにスローガンとしては大事であるとは分かっていながらも、「―でも…」というなかなか言いにくい本音の部分について、あからさまに語りかけるのが、現アメリカ大統領なわけです。

そして、なかなか表立っては言えないが、アメリカ人のほとんどがそう思っている本音について、ヒール(悪役)に徹しているトランプ氏にすべての責任を負わせることができるわけです。

そう、すべてトランプのせいにできるわけです。

米・英に続き、独でも次期の選挙に立候補しないと表明した独メルケル首相を欠くことや、違う路線ですでに独裁国家を形成している中・ロ・北(朝鮮)の存在を考えても、世界は「自国第一主義」がより強くなる様相を呈しています。

言いたいことを、品も節操もなく少しの嘘も含めて、それも大きな声で言いすぎるくらいに言わないと渡っていけないこの乱世になってしまいそうです。

よく考えると、言いたいことを歯に衣着せず恐れもなく喋りまくる、という点では、この私もトランプJr的なところもあるのでは…?と自分でも思っていますが、自分のことをはたから見ても、「仲良くしたいとは思わないが、敵に回すと最も厄介な奴」なのかもしれません。

それでもいいと思っていますが、しかし、そういった人間は、これまで少数だったはずです。
猪突猛進で極論が好きな声が大きく喧嘩っ早い野郎というのは…。

アメリカ国民の心にくすぶる隠れトランプの思いが共和党(トランプ)を勝たせることによって、ますます世界は寛容の度合いが少なくなり、トランプやそのチルドレンになびく人たちだけが強者でいられる状況がつくられるなか、伸るか反るか、誰に付くか否かで、
仲良くするどころか、敵をつくり分断の関係だけが広がっていくように思えてなりません。

そうであったとしても、仲良くしたい、愛すべき仲間は、そうではない良識ある人を望みたいものです。

いまの世の中、そういうものかも知れない…

「ブラジルのトランプ」といわれる極右の議員が、新しい大統領になりました。
彼らの暴言を見聞きすると、これまでの国のリーダーが発すると命取りになるような言葉のオンパレードです。

なのに、というか、だから、と言いますか、米大統領は国民のある意味で圧倒的な支持を得ていますし、ブラジルの大統領もしかりでしょう。

人種差別的、ハラスメントどころではない暴言・悪態を繰り返す品のない人種であるにもかかわらず、なぜ…?

おそらく、人々は、スマートな言葉や、体裁を整えるための綺麗ごとではなく、本音の感情をよし、としているんだと思います。
つまり、暴言や悪態の言葉や考えは、本来「皆がそう思っている」ことなんです。

つまり、理性や知性が、人々を分断させるような本能的な思いや感情をコントロールしてきましたが、綺麗ごとの民主主義や無責任な慰めの言葉に限界を感じたトスレス集団が、圧倒的なヒールを生み出した…といった感じでしょうか…。

わが国では、まだそこまでには到っていませんが、いずれ声が大きい、下品な、しかし、口には出しずらかった極論という名の暴言を吐き散らすリーダーが、いずれ民の心をつかむ日が来るんでしょう。

アメリカにせよ、ブラジルにせよ、そして日本にせよ、国民経済に問題がない、言い換えるなら、我が家の家計にとっては支障がないレベルだからこそ、また格差のなかにあっても、比較的優位な立場にいるからこそ、傍観し、いまの状態を許しているものの、いざ有事がやってきた際には、本能むき出しの乱世の到来…といった感じでしょうか。

人類は進化どころか、退化しているのかも知れません。