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烏野猛

Author:烏野猛
介護事故裁判やリスクマネジメントの講演には定評があり、これからの社会保障や、社会福祉をめぐる「年金」「医療」「介護」の将来予測については、全国からの講演依頼があとを絶たない若手研究者。
2000年の介護保険制度導入後、介護業界での規制緩和に対抗するスタイルで福祉リスクマネジメント研究所を設立。「社会保障法」「社会福祉法制」の専門家であり、「福祉・介護」と「法律」の両方がわかる研究者。

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すべてに甘さが漂うこの日本

 もうすぐ4月がスタートし、大学や行政年度でいう新年度が始まります。
 とくに大学は私立系短期大学は6割が定員割れ、私立系4年制大学でも半分以上が定員割れを起こしている状態の中、大学経営だけではなく、4月からの新入生を含めた学生指導には苦労するものがあります。

 私が勤務する大学では、学生がとても優しい子が多く(「優しい子」なんていう表現を使ってしまう時点で、もう私もオヤジなんでしょうね…)、素直で笑顔のいい学生が集まっています。
 大学の経営という点からいえば、入口と出口が非常に大切となります。「入口」とは、入学者を意味していますから、入試を含めた動向ですよね。「出口」とは、まさに就職率です。

 他大学の環境をみても、就職率はこの不景気の中芳しくなく、内定取り消しや、そもそも大企業であっても新卒者の求人を控えているところが多いですからね。

 この「新卒」ということで物議をかもしているのが、新卒になりたくての希望留年という現象です。
 企業側も「新卒」の求人をかける関係で、「既卒」は就職活動上、冷遇されているようです。これらを受けて、日本学術会議の分科会が「卒業後3年は新卒扱いに」という指針を近く文部科学省に提出するようです。

 ただ、大学の就職課・学生支援課という大学内部の就職支援サポート担当者の声を聞くと、「内定をもらっているにもかかわらず、気に入らないから内定を蹴って希望留年」や、「自分はもっといい会社に入れるはず…という愚かな思い込みと身の程を知らないばかりの行動で、求人があるにも関わらず、今の景気の悪さを理由に、希望留年するケース」が後を絶たないという実情もあります。

 私の知っている会社さんでは、日本の学生は目が死んでいて、文句ばっかり言うから…、ということで、必死さや、貪欲さに溢れたアジア人を優先的に採用している社長さんと話をしました。彼らの意欲、働くまでのスキルの身のつけかた、母国の将来を語る清々しさ… 求人が少なくなっているとは聞きますが、中国、韓国、インドの留学生に採用が殺到しているのも事実です…。

 いずれも、日本人のボンクラ大学生にはマネのできない芸当、とのことでした。
 たしかにそうでしょうね。ある意味でのギラギラ感がまったく違いますからね。

 先進国病と一言で片づけていいものなのか、恵まれた国での甘い政治環境の中にいる今の日本人には、何か勝てると言いますか、秀でたものが国際的にも発揮できるのか…る心配になってきます。