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烏野猛

Author:烏野猛
介護事故裁判やリスクマネジメントの講演には定評があり、これからの社会保障や、社会福祉をめぐる「年金」「医療」「介護」の将来予測については、全国からの講演依頼があとを絶たない若手研究者。
2000年の介護保険制度導入後、介護業界での規制緩和に対抗するスタイルで福祉リスクマネジメント研究所を設立。「社会保障法」「社会福祉法制」の専門家であり、「福祉・介護」と「法律」の両方がわかる研究者。

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政治とは難しいもの…

 福島大臣が罷免されましたね。
 もともと、ノンポリな私ですから、自民党にも民主党にもまったく期待はしておりませんで、一時は政治よりも、経済が主導権を握り、政治は利用するもの、行政はお墨付きを得るだけのもの、と元行政マンの私は思っておりました。

 大学時代には社会保障や福祉を勉強しておりましたから、青二才の私は福祉を強烈に推進するには政治を変えなければ、という先輩の格好のいい言葉に感動し、「厚生省をぶっ潰せ」という掛け声にも、「ホンマ、そうや。障がい者や老人の人権を守るには、まずは政治を変えないと!」とこんな私でさえ思っていた時期がありました。

 しかし「悪いのは厚生省!」とすさまじい勢いで息まいていた先輩は、4年で卒業できず、6年生7年生となっていくのを見ながら、「先輩みたいに卒業もでけんようなアホやったら、厚生省をぶっ潰すところか、あんたが学費はろとる親からブッ飛ばされるわ!」と感じながらひたすら勉強だけに没頭していた大学院生でしたね(こう言うと、メチャメチャカッコえー優等生のように聞こえますが…)。

 ですが、この介護や福祉の世界では、政治的な動きが非常に強いと思います。
 「介護付き有料老人ホームの指定を行政に認めさせるために、バッチ(議員)を使う」だとか、
 「バッチに先に話しをつけてから、行政の担当者に話をする」であるだとか……

 さて、話を戻して福島さんというか、民主党党首は筋を通したかのように見えますが、私から言わせればそんなもん当たり前のことで、ちゃんと選挙での損益分岐を考えた上でのこと。

 今回の沖縄にあるアメリカ軍基地をめぐって、鳩山総理も、今回の福島大臣も「命がけ」という言葉を頻繁に使っていましたね。「命がけ」とは、まさに命をかけることで、敗れれば潔く文字通り腹を切らないといけないわけです。

 「それくらいのつもりで…」というのであれば、日ごろ学生が「努力します」という言葉と同じくらいに軽い言葉なんでしょうね(学生諸君、申し訳ない!)。
 
 「努力」とは、女の又に力と書きますよね。男性であれば75%が死んでしまうであろうと言うデータ(どんなデータや!)を叩きだした、出産の痛みについて、それくらいの力を注ぐという意味が「努力」なんですよね。

 「命がけ」とは、この「努力」程度ではすまないほどのエネルギーが伴う行為だと思っています。

 しかし、今回のアメリカ軍基地移転問題の決着は、妥当であったと私個人は思っています。
 
 アメリカとの合意、と言っても、合意どころか、折衝の結果と言う意味では完全な敗北、無条件降伏に近い内容です。それであっても今回の着地点は妥当と思っています。

 なぜなら、我が国には、いざ有事という時の軍が存在しないからです。何かがあった場合、契約上の日米同盟という紙切れだけの約束事でアメリカが全面的に守ってくれる、という考えられないおとぎ話の国のような約束事をしているからです。

 以前までは、経済がグローバル化したこの世界の中で、経済上の利害関係が優位を占めることから、武力による戦争は、国際的にも起こらない、というのが一般的な考えだったかと思います。しかし、最近でも、私が韓国の大統領であれば、北朝鮮に対してすぐさま宣戦布告だろうなー、と思ってしまう緊張関係が隣の国であるんですよね。

 仮に、日本が北朝鮮から攻撃を受けて有事化した場合、アメリカが腹をくくって日本を助けてくれるのか? おそらくは自国の利益を最大限化させるアメリカの国柄を考えると、難しいでしょうね。
 アメリカのお母ちゃんが、最近ぱっとしない極東国での戦争で、自分の大事な息子が死ぬかも知れない戦争に送るとでも思いますか?

 なぜ、我が国に他国の軍隊を置かなくてはならないのか? それは有事の際に自国では守りきれないので、同盟国に守ってもらうしか仕方がないからです。

 それが嫌なら、自分の国は自分たちで守るという覚悟がいると思います。

 そういった意味では、私たち日本人は、そこまでの覚悟がないゆえに、アメリカ兵に守ってもらっているのでしょうから、彼らの在留は当然のことですから、なので、沖縄だけにその負担を強いるのは間違っている、というのが私の考えです。すべての都道府県にアメリカ軍の施設や場所の負担があってしかるべきですし、甘んじて受け入れるべきと考えています。

 徴兵の義務を課されない世界でもまれな国である日本には、徴兵の義務が課されないだけの覚悟と妥協が必要なんです。その覚悟がないまま、昨今の論議が展開されるようなものですから、私にとってみれば「食べたいけど、痩せたい」的なアホな論議に聞こえてしまうんですよね。

 「痩せたいのなら、飯食うな!」
 「自分の国を自分たちの力で守れない(徴兵義務がない)、武力では守らない、とみんなで決めたのであれば、たとえ他国が攻めてきたとしても、潔くそして堂々と殺されればいい」と私は思っています。

 それが「戦力を持たない」と決めた国に住む者の覚悟であると思っています。

 「あかん…、本音とはいえ、えらいこと書いてしもたー! 『先生、盾の会のメンバーなんやろかー!』的な意見や、コメントでものすごい意見も含め、外部からの圧力がかかりそう…」心の呟きです…。