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烏野猛

Author:烏野猛
介護事故裁判やリスクマネジメントの講演には定評があり、これからの社会保障や、社会福祉をめぐる「年金」「医療」「介護」の将来予測については、全国からの講演依頼があとを絶たない若手研究者。
2000年の介護保険制度導入後、介護業界での規制緩和に対抗するスタイルで福祉リスクマネジメント研究所を設立。「社会保障法」「社会福祉法制」の専門家であり、「福祉・介護」と「法律」の両方がわかる研究者。

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少しばかりの余韻…

 いま、神戸での講演から帰ってきました。
 先日のブログでもご案内しましたが、「大災害時における高齢者施設のリスクマネジメントとBCP(事業継続計画)」について、昨年度の厚生労働省委託研究事業の報告兼緊急時の模擬シミュレーションを演習形式で行うものでした。

 平成23年度に行いました被災施設における聞き取り調査の結果報告書は、甚大な被害を受けた施設ばかりを調査し、「どうして防災訓練も、危機管理マニュアルもあったにもかかわらず、壊滅してしまったのか…」をさぐる調査でしたので、本当に多くの利用者さんと介護スタッフの屍の上に書いたような研究報告書です。

 「―偶然、助かった利用者3名…」という報告書の一文にも、「…偶然だったのか、また助かったことに必然性はなかったのか…」。

 報告書の文言一つに対しても慎重な論議を続けてきたことの今回の講演でした。

 神戸といえば、17年前に同じように大震災に見舞われた場所です。阪神・淡路大震災と今回の東日本大震災の相違点で言えば、いずれも冬に起きたことは共通しています。違うのは、阪神は地震による火災であり、東日本は地震による津波と放射能災害でした。
 ですが、もっと大きな違いは、阪神の際は「措置制度下」であり、東日本の時は「契約制度下」にあるということです。

 この一年間は、本当にずっとこのテーマのことばかりを考えてきたように思います。その一つの区切りがこの神戸だったという訳です。

 そして、ちょうどこの神戸は亡くなったオヤジの生まれ故郷でもあったことが、余計に思い出深くさせている要素の一つなんでしょうね。

 六甲山近くの山側にそびえたつホテルからの朝焼けです。

 あらためて、阪神大震災での犠牲者の方、そして東日本大震災での犠牲者の方々のことを忘れないよう心に刻んだ今週でした。
神戸の朝焼け