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烏野猛

Author:烏野猛
介護事故裁判やリスクマネジメントの講演には定評があり、これからの社会保障や、社会福祉をめぐる「年金」「医療」「介護」の将来予測については、全国からの講演依頼があとを絶たない若手研究者。
2000年の介護保険制度導入後、介護業界での規制緩和に対抗するスタイルで福祉リスクマネジメント研究所を設立。「社会保障法」「社会福祉法制」の専門家であり、「福祉・介護」と「法律」の両方がわかる研究者。

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しかし、その裏側で…

先日、法律学の授業でも取り上げたんですが、都内の60歳の男性が、60年前に病院で生まれ際、子どもの取り違えを起こされてしまったという事件の判決が下りました。

間違って来てしまった家柄は、母子家庭の生活保護受給者。6畳のアパートで電化製品もないような家庭に。一方で本来どこの家柄から生まれてきたのかといえば、非常に裕福で家族全員が上場企業に勤務する者たちばかりでした。

ことのきっかけは、裕福な家庭側に間違って来た人の兄弟(血はつながってはいないが)が、兄貴だけ他の兄弟と容姿も違うしなんか違う、ということでのDNA検査…。

本来、裕福な家庭で育つはずだった方には本当に気の毒だと思いますし、病院側に3800万円の支払い命令が下されましたが、この金額が果たして慰謝料として妥当なのかどうかもいささか首を傾げるところであります。

しかし、その裏側を考えると、もともと貧乏な家庭の下で生まれ、何かの違いで裕福な家庭に間違って育てられた側にしてみれば、大変なことです。おそらく、裕福な家庭側では、あまりできが良くなく、ガサツなところが「うちの血とちょっと違う…」と感じDNA鑑定まで持ってこさせた経緯だろうと思います。普通であれば、兄弟間でそこまでしませんからね。

この結果で、将来の相続などもやり直しとなりますから、地獄から天国に行く者もあれば、一方で天国から地獄に直行となる者もいるわけです。

数ヶ月前に、中央自動車道路で亡くなった若手芸人の死にしても、大変気の毒なことと思いますが、ですが、彼を轢いてしまった加害者の側からみれば、たまったものではないはず…。
高速道路で、それも路方側ではないところに車が停車し、そして道路側に出てきてはいけない場所で人が出てくれば、高速道路に慣れた私でも間違いなく轢き殺してしまいそうです。

若手芸人の訃報ばかりが取りざたされますが、轢いてしまった側の人生も地獄行き…。

以前のブログにも「ボクのお父さんは、桃太郎というやつに殺されました…」を紹介しましたが、「めでたし、めでたし」の裏にあることを考えなければいけませんね。