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烏野猛

Author:烏野猛
介護事故裁判やリスクマネジメントの講演には定評があり、これからの社会保障や、社会福祉をめぐる「年金」「医療」「介護」の将来予測については、全国からの講演依頼があとを絶たない若手研究者。
2000年の介護保険制度導入後、介護業界での規制緩和に対抗するスタイルで福祉リスクマネジメント研究所を設立。「社会保障法」「社会福祉法制」の専門家であり、「福祉・介護」と「法律」の両方がわかる研究者。

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仕事というものは…

先日、政府の産業競争力会議で提案されていました、新しい形での労働時間制度をみて思ったことを書こうと思います。

内容は「何時間働いたか…」ではなく、「どこまでの成果が上がったか…」で賃金を支払うというものです。労働時間の考え方にしばりをなくせば、とくに女性で能力のある人のステップアップにもつながる、という考え方が背景にあるんでしょうね。

たしかにそうです。1日8時間という従来の労働時間でいえば、仕事のできる手の早い人は同じ業務を6時間で終わらせてしまい、あとは時間を持て余しているだけ。ですが、同じ業務であるにも関わらず、10時間かかった人には、残業代2時間プラスに支払われることになります。となると、仕事のできない人ほど給料が高いという矛盾が生じてくるわけです…。

このGWの時期、会社の社長さんは頭を悩ましているはずです。消費税が上がったこととも関係すると思いますが、4月末からの大型連休でいうと、これだけ長く休みがある、つまり仕事をしていない期間があるにもかかわらず、労働者には同じ給料を支払わなくてはなりません。

労働者側からすれば、毎月決まった日に、決まった額が支払われる、と思っていますよね。ですが、これだけ休みが多くても、前月と同じだけ給与をもらえる、ということは、ある意味では恵まれている奇跡のような発想なわけです。

私が以前、調査研究で助成金をもらい学生をアルバイトで使ったときには、こういうアルバイト形態にしました。業務の内容を私が割り振り、だいたいどれくらいの時間でできるのかをざっくり測り、10万円を先に支払う方法です。この10万円は、約1か月程度の業務量を見込んでいました。これを頑張って1週間で仕上げてきた者は、あとの3週間は遊び放題です。時給でいえばかなりのものです。ですが、1か月半かかる学生もいました。もちろん10万円以上は支払いませんでした。
つまり、何時間働いたかで、給料が決まるというやり方は、いまの時代にはそぐわない、と私も考えています。

ですが、大学を出ても正社員で手取り14~15万程の給料しかもらえない市場もあるわけです。学歴がなくまた親も貧しければ、貧困は子どもにまで連鎖します。その子どもは、単純労働しかできずに給与も上がらず、その日暮らしの生活のままで、生きていくしかない…。という現状が、底辺の部分だけではなく広がりつつあります。

一方で、グローバル化、ロボット化が進めば進むほど、日本で働く単純労働者に対する賃金は上がるわけはありません。ですが、単純労働で低賃金であったとしても、しっかりと貯金し、家を建てた教え子たちは数えきれないほどいます。今もその日暮らしで困窮している教え子もいますが…。

「どうすれば、お金が貯まるのか。どうすれば描いた生活をおくれるのか、そしてどうすれば夢が叶うのか…?」その秘策はないわけではありません…。