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烏野猛

Author:烏野猛
介護事故裁判やリスクマネジメントの講演には定評があり、これからの社会保障や、社会福祉をめぐる「年金」「医療」「介護」の将来予測については、全国からの講演依頼があとを絶たない若手研究者。
2000年の介護保険制度導入後、介護業界での規制緩和に対抗するスタイルで福祉リスクマネジメント研究所を設立。「社会保障法」「社会福祉法制」の専門家であり、「福祉・介護」と「法律」の両方がわかる研究者。

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広島とオバマ大統領…

週末は、この数年で初めて、と言ってもいいかもしれません。
全くのプライベートで、信頼する仲間と、「―いま、何を考えているのか…?」について互いに話したい・聞きたいと思ったものですから、旅に出ていました。

その間にも、三重県でG7のサミットがあり、原爆を投下した国のトップが爆弾を落とされた広島の地で頭を垂れ、被爆者を抱きしめたことがニュースになりました。ちょうどそのころ、私たちは長野県上田市にある「無言館」におりました。数年前から行きたいと思っていたところでした。ここは、戦時中、美大生や芸大生だった彼らの遺作が納められている美術館、といったところでしょうか。

学生なものですから、ちょうど日々教えている学生の年齢と同じように20代前半の若者なわけです。

オバマ大統領が広島を訪問し、核のない世の中を訴えた、そのこと自体は、非常に素晴らしいことでしょうし、歴史という意味でも残るべき出来事だと思います。

ですが、次の大統領候補であるトランプ氏が、「日本も核を持ち、自国は自国で守りなはれ…!!!」という発言があったり、核を持つ挑発的な隣国の北朝鮮や中国という存在がありながらも、わが国はもうすでに「核のない国」に慣れてしまっているのではないだろうか、と思ってしまうわけです。

とくに広島で、アメリカ大統領に対してテロっぽい行動や暴動、抗議の声がほとんどあがらず、歓迎ムードのうちに終わったことに対して、ものすごく違和感を覚えるわけです。

核のない平和ボケした国で、はや70年以上が経過したいま、核の恐怖や地獄、そして怒り、といったものが薄まってしまい、それが歓迎、というような形に映ってしまっているのではなかろうか、と…。

原発再稼動の動きや、原発を稼動させなくとも過ごせるように、といった日本国中で取り組んだ節電の環境とはもう程遠く、東日本の大震災時の、もう少しで日本という国が終わってしまうところだった原発事故についても、その恐怖はもう完全に薄められたものとなっています。

今回の歓迎というメディア等の表現から、日本人の優しさや我慢強さ、寛大さを思うとともに、それが本当に何かを乗り越えた、強さを持った歓迎であるのか、それとも薄れかけたうえでの当事者ではない部分での当たり障りのない歓迎であるのか…。

いろいろと考えさらられ、またタップリと充電ができた週末でした。

夕暮れの田