FC2ブログ

プロフィール

烏野猛

Author:烏野猛
介護事故裁判やリスクマネジメントの講演には定評があり、これからの社会保障や、社会福祉をめぐる「年金」「医療」「介護」の将来予測については、全国からの講演依頼があとを絶たない若手研究者。
2000年の介護保険制度導入後、介護業界での規制緩和に対抗するスタイルで福祉リスクマネジメント研究所を設立。「社会保障法」「社会福祉法制」の専門家であり、「福祉・介護」と「法律」の両方がわかる研究者。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード

それどころではない…という考え

危機管理も含め、社会保障法の講義を大学でさせて頂いておりますが、社会保障の今後の行方については、まさに危機管理の領域、といっても過言ではないでしょうね。

介護保険制度でいえば、サービスを利用した際の利用者負担の割合が上がりますし、生活保護受給者の増大から、扶助額が下がり、また、今後の年金、医療をめぐる改革の中身も、ドライなものにならざるを得ません。

「―ドライなものにならざるを得ない…」と書きましたが、視点を変えれば、「―これまでやり過ぎだったのかもしれない…」という見方もできます。

介護保険制度でいえば、社会保険制度のなかでももっともザル的な法制度の作り方であり、1割負担(9割引き)でサービスが利用できるなど、どこの豊かな国なのか…と思ってしまうほどです。

削減方向への舵取りに拍車をかけているのが、北朝鮮の挑発行為です。

各国の指導者が言うように、外交での解決という詭弁は、核開発をするだけの時間を与えているだけ、とも考えられるわけです。
北朝鮮のトップとしても、同胞の韓国にミサイルを撃ち込むより、ファジーで危機感がなく、過度に怒りもしない日本にミサイルを落とした方が有利であり、得策です。

アメリカも、物理的な距離があり、同盟国とはいえ他人の国のこと、という考えが露呈するのも時間の問題でしょう。

こういったなか、日本の社会保障の細かい論議を巡っては、「―いまは、それどころではない…」という感情や、感情に導き出された政治的流れから、我が国がいままで考え、大事だとされてきたモノの見方、つまり価値観が一瞬にして変わるわけです。

「―それどころではない…」という考えから、何に優先順位をおき、いまはどうあるべきか、誰に配分されている資源を削り、誰に対してその資源を優先的な配分すべきか…。

テロや戦争を含め、すべてが変わりそうな世界情勢のなか、ひとときのこの平安な時にこそ、将来のリスクを考えながら、いまリスクを背負う必要があるんでしょうね。

いまの目に映る景色が、夜明け前の風景なのか、それともこれから闇がおとずれる前の風景なのか…