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烏野猛

Author:烏野猛
介護事故裁判やリスクマネジメントの講演には定評があり、これからの社会保障や、社会福祉をめぐる「年金」「医療」「介護」の将来予測については、全国からの講演依頼があとを絶たない若手研究者。
2000年の介護保険制度導入後、介護業界での規制緩和に対抗するスタイルで福祉リスクマネジメント研究所を設立。「社会保障法」「社会福祉法制」の専門家であり、「福祉・介護」と「法律」の両方がわかる研究者。

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あの日から、24年…

6434人が犠牲となった神戸の大地震から、24年が経ちました。

東日本大震災から震災リスクに関する講義やお仕事を頂戴するようになりましたが、私の原点はやはり生まれ育った神戸での大震災です。

阪神淡路大震災よりも前に数千人規模の犠牲を出した大災害は、それから36年も遡る昭和34年(1959年)の伊勢湾台風による災害でした。

違う言い方をすれば、阪神淡路大震災の36年前に5000人以上が亡くなった伊勢湾台風が来襲し、阪神淡路大震災の16年後に約2万人以上が犠牲となった東日本大震災に見舞われた、という時間の尺になります。

台風に伴う大水害、地震による大火災、大津波による被害と原発事故、このテーマについて、比較検討し新たな自然災害リスクのポイントを整理し、それへの対策の柱を確立させることが、ここ数年の課題となっています。

「日本は絶対に買ってはいけない資産」と、以前にもブログで書きましたが、国連の「世界リスク報告書2016年版」でも、自然災害に見舞われる可能性は世界約200カ国中、日本は4位となっています(1~3位は、発展途上の第三国)。

伊勢湾台風と阪神淡路大震災、そして東日本大震災を足して2乗したくらいの規模の大災害である南海トラフ大地震が、私たちが生きているうちに来ることが分かっている非常事態ななか、本気で優先順位を定め、ある意味でのトリアージ的発想や論議を積み重ねないと、まずい、と思っています。

ちなみに、わが国で、はじめてのトリアージ的判断を実施したのが、いまから24年前の阪神淡路大震災での淡路にある県立病院からでした。
「- この患者に何分心臓マッサージしてる? もう助からないから、止めて。そして、次の患者の処置をして…!!!」

限られた人・モノ・金・時間しかないなかにあって、誰を助けるのか、言い換えるなら誰を見殺しにしても許されるのか…。
平時のうちから、タブーとされている論議を始める必要がありそうです。

そのなかから、本当の意味での、また次のフェーズという意味での「福祉」という定義が生まれざるを得ない状況がやってきそうな気がしています。