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烏野猛

Author:烏野猛
介護事故裁判やリスクマネジメントの講演には定評があり、これからの社会保障や、社会福祉をめぐる「年金」「医療」「介護」の将来予測については、全国からの講演依頼があとを絶たない若手研究者。
2000年の介護保険制度導入後、介護業界での規制緩和に対抗するスタイルで福祉リスクマネジメント研究所を設立。「社会保障法」「社会福祉法制」の専門家であり、「福祉・介護」と「法律」の両方がわかる研究者。

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事故にまつわる検証…

経済は、混迷を極めていますが、数日で日本経済が瓦解するものでもありません。
それはさておきとして、介護をめぐる事故等の検証についてです。

この10連休となったGW中、高齢者のアクセル踏み間違い事故をはじめ、子どもを含め多くの未来ある人が亡くなりました。
なかでも、滋賀県大津市にある保育園児の散歩の列に車が突っ込み複数の園児が亡くなった事故は、悲しい限りです。
この保育園は私が勤務する大学からもそう遠くはなく、うちの卒業生らも就職している園ですので、教え子が病院に担ぎ込まれたのではないか、本学の教職員にとっても他人ごとではない大きな事件でした。

地元ということもあり、亡くなった園児らは、うちの卒業生の子どもではないだろうか…
園児らをはねた車の運転手はうちの学生ではなかろうか…(結果として運転手は、50~60歳代の女性でしたが、そうであれば、うちの学生の保護者ではなかろうか…)、とリスクについて不安が駆け巡るわけです。

またその後の泣き崩れる園長の記者会見などでは、以下のような質問が飛び交い、マスコミの姿勢に非難が集中した場面もありました。
Q 亡くなったお子さん二人は、どんな人だったのか?
Q 散歩では、どんなコースで、どこに行く予定だった?
Q 今回の散歩では保育所がどういった体制・対応を行っていた?
Q 保育士が3名ついていたと言う事だが、どういった対応を心がけていたのか?
Q 園児たちにどういった声をかけてあげたいか?
Q 信号待ちの時、隊列はどうなっていた?
Q 道路側と通路側には誰が歩いていた? 
Q 被害に遭われた方は何組?
Q 園児たちは手を繋いでいたのか? 通常はどうなっていたのか?
Q 何時に園を出発し、何時に戻る予定だった?
Q ウサギ組は、何名散歩に参加していたのか?
Q 散歩コースはどういったところ?
Q 横断歩道を渡らせてから緑地の方に行くのが通常パターン?
Q 園から1キロぐらい歩く? 
Q レイモンド淡海保育園は園庭がないので、いつも緑地の方に行くのか? 
Q 今回はウサギ組だったが、他の組もいつも行っているのか?
Q 今回の事故現場は、昔から危ない場所だと認識しているのか? 
Q これまでの散歩コースで、危ないと思ったところはあったか? 
Q 固定ルートは全部で何コースある?
Q どういう風にルートを決めているのか? 
Q 今回の事故について、車の動きをどのように認識されていたか? 
Q 普段から危ないという認識はあったのか?  

次に、数日前、宮城県名取市にある県立特別支援学校に通う生徒が、スクールバスで登校中に心肺停止状態となり、搬送先の病院で死亡するという事故が発生しました。生徒は、先天性筋ジストロフィーで知的障害があるとのことでしたが、スクールバスで登校中、痰を気管に詰まらせ、心肺停止状態となったわけです。バスに同乗していた保安要員が異変に気付いて消防に通報しました。
争点は、生徒の異変に気づいてから救急車を呼ぶまでに16分かかっていた、というこの一点です。

滋賀県の養護学校や特別支援学級の先生方に、大規模災害時の生徒らへの対応の中で、もっとも質問が多いのが、「スクールバスでの移動中に大規模災害に襲われたら…」という点です。

普通の小中学校とは違い、狭い学区でエリアが決められているわけではなく、広いエリアから障がいのある子らをバスで拾い、学校まで送迎するわけですから、送迎時間もかなりかかるわけです。その際、送迎の途中で発作や誤嚥等が起こることも、当然のことながら考えなくてはならないわけです。

今回の「16分」という時間を、早いとみるか、遅いとみるか…。

いずれにせよ、記者会見という場では、上記の大津保育園事故の時のようなやり取りが繰り広げられるわけです。

皆さんも、様々なリスクを想定し、もし記者会見がひらかれたとしたら、何を質問され、どう答えるのか…。
対応の仕方を振り返っておくことは大事な視点というべきです。

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