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烏野猛

Author:烏野猛
介護事故裁判やリスクマネジメントの講演には定評があり、これからの社会保障や、社会福祉をめぐる「年金」「医療」「介護」の将来予測については、全国からの講演依頼があとを絶たない若手研究者。
2000年の介護保険制度導入後、介護業界での規制緩和に対抗するスタイルで福祉リスクマネジメント研究所を設立。「社会保障法」「社会福祉法制」の専門家であり、「福祉・介護」と「法律」の両方がわかる研究者。

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その社会の幸福度と、その国の民度…

東大入学式の祝辞が賑わっています。
上野千鶴子先生らしい祝辞で、まことにもってその通り、といったところです。

いろいろと心を打つ言葉はありましたが、私はこの言葉を選びました。祝辞を抜粋させて頂きます。

「女性学を生んだのはフェミニズムという女性運動ですが、フェミニズムはけっして女も男のようにふるまいたいとか、弱者が強者になりたいという思想ではありません。フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想です。」

社会保障や社会福祉を研究し、少しでも公平で公正な社会を望む者としては、本当にそうだと思いました。
「弱者が弱者のままで尊重される」とは、上野先生もおっしゃるように、弱者が強者になるよう努力するものでもなく、貧乏人が金持ちになるよう努力するものでもなく、弱くても、恵まれなくても、貧乏でも、その人がそのままであっても笑顔でいられる社会を創り、目指すことが、環境に恵まれ、心身ともに健康である者の勤めであるように思いました。

力のない者にとっての日々の笑顔が、その社会の幸福度とその国の民度を示すバロメーターだと思っています。

さてここからが本題です。
来賓の祝辞で盛り上がる、ということは、学長といいますか、総長といった本当の看板役者の祝辞は、パッとしなかったということなんでしょう…。

ただ、このボリュームの文章であれば、ペーパーを読まなくとも、まったく何も見ずに、新入生だけを見て話すだけの芸があっても良かったのでは…。

マニュアルの功罪…?

4月に入り、介護事業所だけではなく、行政や一般企業においても新人研修やら、3年未満職員研修やらが盛りだくさんで行われている頃でしょう。

先日、某公立の医療機関での新人研修で、部長級の方が清潔等感染予防等リスクの研修をしているシーンを拝見したのですが、あまりにも細かく、あまりにも非効率で、予算という考え方のないところだからできる技か…と、違った意味で関心をしてしまいました。

リスクの回避、リスクヘッジという視点では、北海道地震での大停電の時のように、効率化を進め過ぎた結果、大規模災害時には対応できず、効率的ではなかったとしても、リスクの分散化を進める意味は大いにあることは分かっているのですが…。

上記の話ですが、たしかに感染症や清潔等でのリスクを考えた場合には、マニュアルを含めた細かい手順は必要でしょう。

ただ、全電源が喪失するような、電気に頼り、デジタルに依存し過ぎているいまの環境から、大規模災害の来襲を受けた場合、優先順位の判断を狂わせる事態に陥るように思えてならないわけです。

優先順位を狂わせる、というか、何が優先順位で、その順位を逆にしてしまうことでの、その場合場合のリスクが分かっていないことによるフリーズというか、機能不全が起こってしまうという予感です。

その場、その場でのリスクを最小限にし、積み上げられたものが、トータルとしてのマニュアルになるわけであって、マニュアルを正確に遂行することでリスクが理解でき、リスクヘッジにつながるわけではないのです。

なので、他の事業所やネットで出回っている様式やマニュアル等を、コピーペーストしただけのものは、個々の、その場その場のリスクが理解できていない分、いざ有事には、まったく使い物にならない、いや、そのマニュアル自身が使い物にならない、というよりはむしろ、そのマニュアルを使いこなす人自身のスペックの低さから、機能不全してしまう、と考えた方が良いでしょう。

マニュアルが悪いわけでも、役立たずなわけでもなく、それを有事の際に使いこなせない人間の能力の低さが顕在化するのが、大規模災害時や介護事故等の有事の対応なんです。

皆さんと、これからも質の高い、力のつく情報交換をしていきたいと思っています。

新年度に賭ける…

あと数日で4月からの新年度です。
この4月からの新年度というのは、改元をともなう新元号が発表されるという点や、月曜日からのスタートである、という点で、昨年の新年度とも、また来年の新年度とも意味合いが異なる数日後の4月となるわけです。

逆に言えば、明後日の月曜日に遅刻でもしようものなら、次の元号中、ずっとトラウマというかスティグマを抱えた人生を送らざるを得ないでしょう。

今回の改元は、天皇の死期に伴うものではない、という点で、憲法にもかかわる一大事なわけです。

いずれにせよ、明後日からの4月からは、これまでの人生をリセットする、行動に移すにはもってこいの大義名分が調った日なんです。
さて、皆さんはこの4月から何にチャレンジするんですか? 何を止め、何を始めるのか? また情報交換させてもらいたいものです。

それぞれの旅路に…

イチローの引退の余韻に浸っている数日ですが、やはり彼の引退会見は他のスポーツマンの引退会見とまったく違っていましたね。
涙の会見が当たり前かと思っていましたが、彼の会見に見習いたいものを感じました。

彼の会見で印象深かった言葉です。

「言葉にして表現するということは、目標に近づく一つの方法ではないかと思います。」


有言実行、とはよく言いますが、そうやって自分をある程度追い詰めていくことで、限界を少しだけ超えられるのかもしれません。

よく、講演等でも、「説明責任」や「リスクコミュニケーション」という表現で皆さんを鼓舞することはありましたが、やはりそうなんでしょうね。
言葉にして表現する、ということは、どの言葉を使うか、その言葉が適切であるのか、他の言葉や表現はないのか、を思い巡らせ、自分の気持ちや感情に最も合った言葉を発する、また綴る、ということですからね。

言葉の大切さ、コミュニケーションのとり方、質問への対応方法等、非常に勉強になったイチローの会見でした。

そして、あらためて、引き際の時期やタイミングの潔さ、感謝の念の伝え方を学ばせて頂きました。

何かに限界を感じた時、潔さを是とするのか、執念深さで再起を賭けるのを是とするのか…、人それぞれの引き際がありますね。

可能であれば、私は、イチローに見習って、笑顔で最後を締めくくりたいと思っていますし、引退後は、まったく違うことを一からはじめてみたいと思っています。

イチローの引退…

やはり今日の最大のニュースは、イチローの引退発表でしょうね。
この時期、つまり3月末ともなりますと、去る人の送別会、そして来月は入ってくる人の歓迎会が続くわけです。
合わせて、歓送迎会とする職場も多いですが、去る人への思い入れが強ければ強いほど、残る者は最大の送別会をしたくなるのが常なんでしょう。

「潔さ」といいますか、「去り際」といいますか、以前にも、尊敬してやまない上岡龍太郎氏の去り際が天晴(あっぱれ)、と何度かブログにも書かせて頂きました。

私も50を過ぎてしまい、公然とオッサンを自認する立場でありますので、「-定年まで、あと何年…」、「あと何年間、この生活が続けられるだろうか…」と、おしりを決めた生き方や考え方を意識するようになってきました。

ただ、「この10年は、酸いも甘いも、上も下も、右も左も経験済みですので、絶好調でいける…!!!」とは、思っていますが、人生100年時代です。
人間としての分別がつき、いい大人になるのは、きっと80歳くらいなんでしょうね…。

さて、私の話なんかよりもイチローの話です。

それほど野球が好きではない私でも、イチローの尊敬するところ…、それは、マリナーズで長く頑張ってきたことです。
途中、ヤンキースやマーリンズに移籍することはありましたが、マリナーズに席を戻し、最初と最後はマリナーズで、というのは、これまた天晴なことでしょう。

あと数日で、4月を迎え、新入社員を含め、踊る場所を変えて新たな一歩を歩みだす方も多い頃でしょう。

一つの職場で長くいる、というのは、転職が当たり前になり、副業さえも認められる昨今ではあるものの、これは美徳でもあります。

さて、これからもオッサンパワー炸裂で、今日も頑張っていきたいと思います。